特別児童扶養手当+障害児福祉手当で月75,010円。「月1万円だけ積み立てたら」を計算してみた
結論から言います。
うちは特別児童扶養手当と障害児福祉手当、2つ合わせて月75,010円もらっています。
え、そんなに?と思いました?
私も最初、2つの手当を別々に見ていたときは「まあまあの金額だな」くらいでした。でも合算して、さらに「これを毎月積み立てたら」で計算したとき、ちょっと手が止まりました。
この記事では、うちの実際の受給額とカレンダーを公開したうえで、「月1万円だけ積み立てたら」を軸にシミュレーションしてみます。
先に言っておきます。「全部つみたてに回そう」という話ではありません。手当は本来、生活費や療育費に使うためのお金です。そのうえで「もし月1万円だけでも」を考えるための記事です😊
注:本記事の積立シミュレーションは概算です。利回りは保証されるものではなく、投資の判断は自己責任でお願いします。
うちがもらっている2つの手当
似た名前の手当が多くて、正直ややこしいです。まず整理します。
特別児童扶養手当(特児)
20歳未満で、中度〜重度の障害がある子どもを育てている保護者に支給される手当です。
うちの長男(8歳・重度知的障害+自閉症スペクトラム)は1級なので、月58,450円(2026年度)。
支給は年3回、4月・8月・11月。それぞれ前月分までをまとめて振り込まれます。
出典:特別児童扶養手当について|鹿児島県、特別児童扶養手当|指宿市
障害児福祉手当
重度の障害があり、日常的に介護が必要な「子ども本人」に支給される手当です(窓口は保護者)。
月16,560円(2026年度)。支給は年4回、2月・5月・8月・11月。
特児と併給できます。うちは両方もらってるので、合計すると——
| 手当 | 月額 |
|---|---|
| 特別児童扶養手当(1級) | 58,450円 |
| 障害児福祉手当 | 16,560円 |
| 合計 | 75,010円 |
これが冒頭の数字です。
注意:ひとり親家庭向けの「児童扶養手当」とは別の制度です。名前が似ているのでよく混同されますが、特別児童扶養手当・障害児福祉手当は「障害のある子ども」を対象にした手当。児童扶養手当のような所得に応じた一部支給の仕組みとも違うので、窓口で聞くときは正式名称で確認するのがおすすめです。
もっと詳しい制度の中身と、2026年度の増額情報はこちらにまとめてます。
→ 特別児童扶養手当など障害児の手当・支援まとめ → 2026年4月から特児・障害児福祉手当が増額。実際いくら振り込まれるか
入金カレンダー:8月と11月がダブル入金月
2つの手当、支給月が微妙にずれています。表にするとこうです。
| 月 | 特児 | 障害児福祉手当 |
|---|---|---|
| 2月 | - | ○ |
| 4月 | ○ | - |
| 5月 | - | ○ |
| 8月 | ○ | ○ |
| 11月 | ○ | ○ |
8月と11月は、両方まとめて振り込まれる「ダブル入金月」です。
このタイミングだけ、口座残高がぐっと増えます。「あれ、今月なんでこんなに多いんだっけ」と最初は戸惑いました笑
逆に言うと、それ以外の月はいつもの家計と変わりません。
ダブル入金月に気が大きくなって一気に使っちゃうと、あとで地味にきついので……うちは先に「いくら生活費に回して、いくら残すか」をざっくり決めるようにしています。
もし積み立てていたら、いくらになる?
ここからが本題です。
長男は今8歳。特児は20歳で終わるので、あと12年です。
「あと12年、もし手当の一部を積み立てに回していたら」で計算してみました。
計算のやり方はシンプルに、毎月積立・複利(月次)で回してます。
主役はここ:月1万円を積み立てた場合
| 経過年数 | 元本 | 利回り3% | 利回り5% | 利回り7% |
|---|---|---|---|---|
| 10年後 | 120万円 | 139.7万円 | 155.3万円 | 173.1万円 |
| 12年後(長男20歳) | 144万円 | 173.1万円 | 196.8万円 | 224.7万円 |
月1万円、コンビニでのちょっとした出費を1回減らすくらいの金額です。
それでも12年続けると、元本144万円が利回り5%なら196.8万円に。
運用益だけで50万円以上。地味に大きいです。
「手当を全部使わないと」ではなく「このうち1万円だけ」でも、これだけの差が出るのがつみたての力です。
参考:半分・全額も計算してみた
「じゃあもっと多く積み立てたら?」も気になったので、参考までに載せておきます。
月37,500円(手当の約半分)の場合
| 経過年数 | 元本 | 利回り3% | 利回り5% | 利回り7% |
|---|---|---|---|---|
| 10年後 | 450万円 | 524万円 | 582.3万円 | 649.1万円 |
| 12年後 | 540万円 | 649万円 | 737.9万円 | 842.6万円 |
月75,010円(手当の全額)の場合
| 経過年数 | 元本 | 利回り3% | 利回り5% | 利回り7% |
|---|---|---|---|---|
| 10年後 | 900.1万円 | 1,048.2万円 | 1,164.8万円 | 1,298.3万円 |
| 12年後 | 1,080.1万円 | 1,298.2万円 | 1,475.9万円 | 1,685.4万円 |
数字だけ見ると、全額積み立てたときのインパクトは確かに大きいです。
でもここ、はっきり書いておきます。
手当を全額つみたてに回すのはおすすめしません。
理由はシンプルです。
この手当は本来、療育・通院・放課後等デイサービスの実費など、日々の療育費に充てるためのお金だから。うちも実際、ダブル入金月の中身は「生活費+療育関連費」がほとんどで、積み立てに回しているのはごく一部です。
だからこそ、この記事の主役は「月1万円だけ」の表にしています。無理のない金額から、というのが実感です。
うちの実際の考え方
うちがやっているのは、手当をまるごと投資に回すことではありません。
生活費・療育費を優先して、余裕がある範囲で月1万円前後をNISAに積み立ててます。使っているのは楽天証券です。口座開設や積立設定の手順はこちらにまとめました。
この積み立てが実際どうなってるかは、マネーフォワードの実データで公開してます。
「そもそもなぜ積み立てるのか」で言うと、長男の将来のお金への備えという意味が大きいです。グループホームの費用になるかもしれないし、私たち親が働けなくなったときの生活費になるかもしれない。使い道が決まっていなくても、あってよかったと思える日がくると思っています。2027年から始まる「こどもNISA」についても、そういう視点で書きました。
なお、投資の運用益そのものは、NISA口座なら非課税なので税務上の所得には算入されません。ただし手当には別に「保護者本人の所得」による所得制限があります。これは投資の話とは別の仕組みなので、混同しないよう気をつけたいところです。ちなみにこれはNISA口座に限った話で、特定口座など課税対象の口座を使っていて確定申告をした場合は、その利益が所得制限の判定に影響する可能性があります。詳しい仕組みはこちらにまとめています。
→ 児童手当は撤廃、でも障害児手当には所得制限。仕組みを知って損しないために
気をつけたいこと
最後に、このシミュレーションを見るときに気をつけてほしいことをまとめておきます。
- 利回り3%・5%・7%は、あくまで計算上の前提です。将来の運用成績を保証するものではありません
- 投資には元本割れのリスクがあります。投資判断・商品選びは自己責任でお願いします
- このシミュレーションは「未来を約束するもの」ではなく、あくまで「今のうちに考えるための材料」です
- 特別児童扶養手当・障害児福祉手当には、保護者本人の所得による所得制限があります。所得によっては受給できない場合があります
- 特別児童扶養手当は20歳で支給が終わります。20歳以降は、障害の状態によって障害基礎年金に切り替わる仕組みです
- 手当は本来、生活費・療育費のための資金です。「つみたてに回せるかどうか」は各家庭の状況次第。無理はしないでください
制度も家計も、家庭によって事情は違います。この記事の数字は、あくまでうちの実例として置いておきます。
まとめ
- うちは特別児童扶養手当(1級58,450円)+障害児福祉手当(16,560円)で月75,010円を受給
- 支給月は特児が4・8・11月、障害児福祉手当が2・5・8・11月。8月と11月がダブル入金月
- 児童扶養手当(ひとり親向け)とは別の制度なので混同注意
- 月1万円を12年(長男が20歳になるまで)積み立てると、利回り5%で元本144万円が196.8万円に
- 全額つみたてはおすすめしない。まずは生活費・療育費が優先で、余裕分だけ「月1万円から」でいい
- 利回りは保証されない。投資は自己責任。所得制限や20歳での切り替えも忘れずに
手当をありがたく使いながら、その一部で少しだけ将来に備える。うちはそのくらいのバランスでやっています。
同じように悩んでいるご家庭の、何かの参考になれば嬉しいです😊
あわせて読みたい記事
2026年4月から特児・障害児福祉手当が増額。実際いくら振り込まれるか