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就学時健診で「気になる」と言われたら。障害児2人の就学を経験したパパが、その後の流れを整理した


就学時健診の季節になりました。

うちは、重度知的障害の長男と、発達がゆっくりな次男。2人とも就学時健診を受けてきました。

正直に言うと、長男のときは本当に大変でした。

結論から書きます。

  • 就学時健診は、就学先を振り分ける場ではない。気になるところがあれば、就学相談につなぐ「入口」
  • 就学先は、本人と保護者の意向を最大限尊重しながら話し合い、最終的に市町村の教育委員会が決める
  • 「気になる」と言われても慌てなくて大丈夫。ただ、相談は早めに

就学時健診ってなに?

来年の春に小学校に入る子が受ける健康診断です。

学校保健安全法という法律で、市町村の教育委員会が行うことになっています。

項目内容
誰が行う?市町村の教育委員会
いつまでに?入学の4か月前まで(実際には11月30日まで)
何を見る?栄養状態、背骨や胸、視力・聴力、目・耳・鼻・のど・皮膚、歯、そのほかの病気や異常

文部科学省の手引では、健診のときに就学相談の機会を設けるケースも紹介されています。

つまり就学時健診は、体の健康チェックであると同時に、「この子に合った学びの場を一緒に考える」きっかけの1つ、という位置づけです。

指宿市の場合

参考までに、わが家が住む鹿児島県指宿市の今年の日程です(令和9年4月に入学する子が対象)。

日程対象の校区(会場)
10月13日(火)指宿小・柳田小・池田小(指宿総合体育館)
10月20日(火)山川小・開聞小・川尻小(開聞総合体育館)
10月28日(水)魚見小・丹波小・今和泉小(指宿総合体育館)

案内は9月ごろに届きます。都合が悪くて当日受けられない場合は、事前に市の教育委員会(学校教育課)へ連絡するよう案内されています。

お住まいの地域の日程は、市町村のホームページや届いた案内で確認してください。

うちの場合:長男と次男で、まったく違った

長男のとき:何も準備せずに行って、大変だった

長男は、うちの一人目の子です。

だから正直、就学時健診について何も準備していませんでした。教育委員会から案内が来て、言われたとおりに会場へ。ほかの子たちと一緒に並んで、健診を受けました。

これが、本当に大変でした。

ふつうの身体検査が、うまくできない。視力検査も、聴力検査も、本当にできませんでした。

特に歯科検診は、口を開けたがらなくて。大きな声を上げていたのを、今でも覚えています。

そして、いちばん忘れられないのが、視力検査のときのことです。

検査には、補助の方がついてくださっていました。その方は、言葉では何も言っていません。

でも、目というか、雰囲気が「あ、この子はできないんだな」と物語っているように、私には感じられました。

それが、すごくショックでした。今でも覚えています。

次男のとき:比較的ふつうに受けられた

次男は、比較的ふつうに健診を受けられました。

順番もちゃんと守れて、長男のときとはまったく違う健診でした。

就学相談で、ひとつ反省していること

長男のときは、就学相談はもともと受けるつもりでいました。特別支援学校に行くことも、最初から考えていました。

就学相談では、先生たちにいろいろと話を聞けます。うちの面談に来てくださったのは、特別支援学校の先生でした。

そこで、私の聞き方がよくなかったんです。

「特別支援学校がいいと思いますか?」

と、先生に聞いてしまいました。

でも、先生たちが教えてくれるのは、「こういう子は、こういう学びの場を選ぶパターンが多いですよ」というアドバイスです。答えを決めてもらう場ではありません。

就学先を最終的に決定するのは教育委員会ですが、そこで保護者の意見は最大限尊重されます。だからこそ、わが子にどこが合うのかは、親が自分ごととして考えておくことが大切です。

先生に「どこがいいですか?」と聞く前に、「うちはこう考えています。どう思いますか?」と聞けたらよかったなと思います。

これから受ける方へ

長男のときは、何も準備しないまま当日を迎えました。

なので、これから受ける方には「心配なことは、事前に相談していい」とお伝えしたいです。

大勢の中で並ぶのが難しい、検査の受け方がわからない。そういう心配があるなら、健診の前に市の教育委員会へ相談してみてください。どこまで対応してもらえるかは自治体によって違いますが、伝えておくだけでも当日の気持ちが違うと思います。

「気になる」と言われたら、そのあとの流れ

健診で気になる点があると、就学相談をすすめられることがあります。

文部科学省の手引をもとに、そのあとの流れをざっくり並べるとこうなります。

  1. 就学相談(保護者の話を聞いたり、子どもの様子を見たり、学校を見学したり)
  2. 専門家の意見を聞く(教育支援委員会など)
  3. 本人・保護者と教育委員会で話し合う
  4. 教育委員会が就学先を決める
  5. 特別支援学校がふさわしいとなった子は、12月末までに市から県へ通知
  6. 1月末までに、保護者へ就学先の通知

わが家の長男・次男が就学相談でどう考えて学校を選んだかは、別の記事にくわしく書いています。

就学先にはどんな選択肢がある?

学びの場どんなところ?
通常の学級ほかの子と同じクラスで学ぶ
通級による指導通常の学級に在籍しながら、週に数時間だけ別の教室で支援を受ける
特別支援学級地域の小学校の中にある少人数のクラス
特別支援学校障害のある子のための学校

ここで知っておいてほしいのが、「誰が決めるのか」です。

文部科学省の手引には、本人と保護者の意見を「最大限尊重しつつ」、十分に説明して合意形成を図ったうえで、「最終的に市区町村教育委員会において決定」すると書かれています。

親の希望が一方的に通るわけでも、勝手に決められるわけでもない。話し合って決める、というのが基本です。

また手引では、診断名や療育手帳の有無だけで判断するのは適切でない、とされています。

よくある不安

「引っかかった」=不合格?

違います。就学時健診は、入学できるかどうかを決める試験ではありません。

手引には、健診の集合のときに落ち着きがなかった子について、入学後も様子を見ていき、必要に応じて支援につなげた事例が紹介されています。

支援学級をすすめられたら、断れる?

先ほどのとおり、就学先は話し合いで決めるものです。先生のアドバイスは参考にしつつ、希望や心配があれば遠慮せずに伝えてください。

就学先は、入学後も子どもの様子に合わせて見直していく前提になっています。

欠席してしまったら?

当日どうしても受けられない場合は、事前に市町村の教育委員会へ連絡しておきましょう。後日の対応は自治体によって違うので、届いた案内や窓口で確認してください。

まとめ:やることは3つ

  • 届いた案内で、日程と会場を確認する
  • 心配なことがあれば、健診の前に市町村の教育委員会へ相談する
  • 「気になる」と言われたら、早めに就学相談へ。先生に答えを聞くのではなく、「うちはこう考えている」を持っていく

長男のときは、何も準備しないまま会場に行って、本当に大変でした。

でも就学時健診は、子どもをふるいにかける場ではありません。わが子に合った学びの場を、一緒に考えていくスタートです。

これから健診を迎える親御さん、肩の力を抜いていってきてください🌱


参考にした資料

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